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その歯磨き粉、ホントに自分に合っていますか?

2018年11月23日 【ブログ
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こんにちは!福岡市中央区天神・警固の帆鷲デンタルクリニックです。

今日は歯磨き粉についてお話したいと思います。

ドラッグストアやスーパーには、いろんな歯磨き粉が並んでいます。

”安いから””いつも使っているから”という理由で、なんとなく選んではいませんか?実はその方のお口に合っていない歯磨き粉を使い続けると、良くなるどころか悪くなくこともあるんです!

 

●合わない歯磨き粉はお口のトラブルの元!?●

皆さんが歯磨き粉を選ぶときの決め手は何でしょうか?パッケージの印象、価格、商品のうたい文句、CMでなじみの商品かどうか、効果効能、成分など選ぶ基準は人それぞれ。目的をもって選んでいる方もいれば、”特にこだわりはない”という方もいらっしゃるでしょう。とはいえ、”歯磨きのときに歯磨き粉を全く使わない”という人はごくわずかです。歯磨き粉は、洗剤やシャンプーなどと同じように自分の好みで自由に選べますが、お口のなかの状態は人によってまったく違います。そのため、合わない歯磨き粉を使い続けると、期待する効果が得られないばかりか、実はお口のトラブルの原因になってしまうこともあるのです。

 

●お口の中を見ればミスマッチがわかる●

歯科医院に来院される患者さんのお口を拝見していると、”もしかしたらお使いの歯磨き粉が合っていないのでは?”と感じることが時々あります。気になって伺ってみると、なかにはお口のトラブルや不快感が気になっているものの、それが歯磨き粉の選択が一因となっているとは思っていない方がほとんどです。

そもそも、歯磨き粉の本来の目的は”歯の汚れを落とすこと”です。歯の汚れにはプラーク(歯垢)やステイン(着色)、歯石などがあります。はじめはやわらかいプラークも、蓄積すると”バイオフィルム”(細菌のかたまり)という状態になります。そうすると、歯ブラシだけでは落とすことができません。そこで多くの歯磨き粉には汚れをかきとる成分(清掃剤・研摩剤)が入っています。このかきとる効果が強すぎると歯や歯茎を傷つけることがありますし、弱すぎると汚れ自体を効率よく落とせないことがあります。

 

●成分と期待する効果、ズレてませんか?●

最近の歯磨き粉の多くは、目的や対象がハッキリしています。期待されているような効果は、歯磨き粉の成分のうち”薬用成分”として配合されているものにより決まります。よく知られている”フッ素”は、むし歯予防のための薬用成分のひとつです。ほかにもいくつかの薬用成分が特定の効果をねらって配合されています。

薬用成分の選択は、ご自分の重視したい効果がむし歯予防なのか、歯周病予防なのかによって変わります。たとえば、明らかに歯周病リスクが高い患者さんが、むし歯予防を重視した歯磨き粉を使用しているミスマッチもよくあります。毎日使うものですから、歯磨き粉の中身も自分のお口の状態に合わせて選びたいものですね!