喫煙と歯周病の関係について
2015年8月4日 【ブログ】
こんにちは。
福岡市中央区天神・警固の帆鷲デンタルクリニックです。
今日の担当は、井上です。
今回は、喫煙と歯周病について投稿します。
喫煙者は、お口が臭い、タバコのヤニが着いて汚いだけではなく、歯周病(歯槽膿漏)にかかりやすく、更に治療しても治りにくいと言われています。
ある統計データによると、歯周病にかかる危険は、1日10本以上喫煙すると5.4倍、10年以上吸っていると4.3倍に上昇し、また重症化しやすくなります。
また、喫煙はもはや生活習慣病であり、ニコチン中毒という病気です。その病気によって口腔内に病原菌が繁殖し毛細血管の微小循環が悪くなり、歯周病が発生し、歯が抜け落ちてしまします。
歯周病は、慢性に進行し、あまり強い症状が現れないことが多いのですが、その中でも「歯ぐきの腫れ」「歯ブラシ時の出血」は比較的に自分でも気づきやすい症状です。
しかし、喫煙者の歯周病では、これらの症状が現れにくいということです。
つまり、自覚症状がなくても歯周病はどんどん進行し、歯周組織(歯ぐきと歯を支える骨の部分)の破壊が進んでしまします。
更に、喫煙は歯肉の老化も促進します。
誰でも年を取ると歯肉が痩せてきます。喫煙しない人の歯肉の老化と比べて、喫煙者の歯肉の老化は10〜20年進んでいます。
喫煙者は、実年齢が40歳でも、歯肉年齢が60歳という事になってしまうのです。よって、自分のはを失う可能性が高いという事になります。また、生活習慣病の糖尿病が加わると糖化による老化が加わります。喫煙+糖尿病だとさらに歯周病が進んで歯を失う本数が明らかに多くなります。
このように、喫煙は病気にかかりやすく、歯や周りの大切な人たちにも悪影響を与えてしまいます。少しでも早い禁煙をおすすめしたいです。