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ギネスブックに世界一の感染病として認定されている、病気、それが「歯周病」です。

ちなみにギネスブックにはこのように掲載されています。

「全世界で最も蔓延している病気は歯周病である。 地球上を見渡してもこの病気に冒されていない人間は数えるほどしかいない。」

では、歯周病とはどういった病気なんでしょう？？

そして、なぜ人は歯周病になるのでしょうか？

意外と知らない歯周病

よく、歯磨き粉のCMで歯周病になると歯ぐきが悪くなるイメージを流しているので、”歯周病になると歯ぐきが悪くなるんだぁ”と思われているかもしれませんが、実は違います・・・。

歯周病とは、どんな病気かと言うと

実は

「アゴの骨を溶かす病気」

なんです。

「えっ！歯ぐきの病気じゃないの？」

と思われますが、半分は正解ですが、答えとしては間違いです。

歯周病菌は最初、歯ぐきから悪くしていきますが、最終的にはアゴの骨まで達して、骨を溶かしていってしまいます。

歯ぐきの下にはアゴの骨があります。

それが溶けていくことで、歯ぐきが下がっていき、歯がグラグラしていきます。そして最終的には歯が抜けてしまいます。

サイレントディジーズ（沈黙の病気）

肝臓は自覚症状が出てきた頃には手遅れの状態になっている、と聞いたことはありませんか？

よく「沈黙の臓器」と言われたりしていますよね。

歯周病も歯ぐきが痛いとか、歯がグラグラしてきた、といった自覚症状が起こったときには、かなり進行してきている場合が多く、もう抜歯するしかないといったケースもよく見受けられます。

まさに沈黙の病気なのです。

そして、歯周病は一度かかると、一生治らない病気です。歯周病が今以上に進行しないように食い止めるという処置になります。

歯周病になる原因

では、なぜ歯周病になるのでしょうか？

歯周病の原因の多くは歯垢（プラーク）によるものです。

歯垢（プラーク）は歯の表面に付着している、白色または黄白色のネバネバした物質です。この中に歯周病の原因となる菌が存在します。

歯垢を磨き残したままにすると、約2〜3日で石灰化して歯石に変わります。

歯垢が歯石になると、もう日常の歯みがきでは落とせなくなります。

また、歯周病は歯垢以外にも、喫煙やストレス、食生活などが原因となる場合があります。

図：歯周病になる原因

歯周病は万病のもと

歯周病は歯ぐきが悪くなって、歯が抜けるというだけの病気ではありません。歯周病菌は血中に流れ込み、身体の様々な所に影響を与えていきます。

歯周病セルフチェック

実際に下のチェックをしてみて下さい。

□　朝起きた時、口の中が粘ついたり妙な味がする

□　歯磨きの時、歯ぐき（歯肉）から出血する

□　歯ぐきが赤く腫れたり、膿が出たりする

□　口臭が気になる

□　グラグラする歯がある

いくつ当てはまりましたか？

一つでも当てはまると、歯周病の疑いがあります・・・。

では歯周病はどのように進んでいくのでしょうか？

次回は歯周病の進み方と治療についてご説明します。