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口臭が生じる仕組みと原因

2019年11月3日 【ブログ
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こんにちは、福岡市中央区天神警固の帆鷲デンタルクリニックです。

今回は、口臭が生じる仕組みと原因についてご説明します。

 

口臭とは、口から出る息のにおいで、他の人にとって不快に感じられるもののことです。

主に、舌や歯にくっついている舌苔やプラークの中にいる細菌が、お口の中の食べかすや、古くなってはがれた粘膜のタンパク質を分解して出すガスです。

 

口臭の原因は様々

口臭は、自分自身では慣れてしまってわからない場合が多く(嗅覚の順応)、周りから指摘されて気付く場合や、周りの人の仕草から自分に口臭があると思い込んでしまう場合があります。

原因は、主にお口の中のプラークで、それらが原因の口臭を「生理的口臭」と分類しています。

朝起きた時や空腹時、疲労時、緊張して口が乾いているときに感じる口臭、女性における生理時の口臭、加齢による老人性口臭などが挙げられます。

新陳代謝で古くなってはがれた粘膜などのタンパク質を、舌苔やプラークの中にいる細菌や微生物が分解すると、口臭のもとになるガスを発生するのです。

一方、全身の健康状態や生活習慣とも関連しているものもあり、歯周病などのお口の病気や、糖尿病などの全身の病気などによって起こる口臭は「病的口臭」と呼ばれています。

 

 〜MEMO〜

 

口臭の有無にかかわらず、口臭が主訴の患者さんの診断名は「口臭症」です。

その中の「真性口臭」は社会的容認限度を超える明らかな口臭が認められるもので、「生理的口臭」と「病的口臭」があります。

病的口臭は、さらに原因が歯周疾患などの口腔疾患の場合(口腔由来)と、糖尿病などの全身疾患の場合(全身由来)に分けられますが、糖尿病と歯周疾患の合併や基礎疾患に対する服薬で口臭が強くなることもあります。

 

「仮性口臭症」は、患者さんは口臭を訴えるものの、社会容認度を超える口臭は認められず、検査結果などを説明することによって訴えが改善されるものと定義されます。

しかし、それでも訴えが改善されない場合、精神的疾患が疑われる言動がみられる場合は、「口臭恐怖症」と診断され、心療内科や精神科の受診が必要となります。