根尖性歯周炎について
2015年7月16日 【ブログ】
みなさんこんにちは。福岡市中央区天神・警固の帆鷲デンタルクリニックです。
先日、歯髄炎についてお話しましたが今日は「根尖性歯周炎」についてのお話です。
根尖性歯周炎とは、むし歯が進行することにより、歯髄炎を発症し、だんだんと神経を通じて歯の根尖部まで感染し、歯根を超えて歯槽骨(あごの骨)まで達した状態のことを言います。
根尖性歯周炎には慢性根尖歯周炎と急性根尖性歯周炎があり、それぞれ症状が違います。
⚫︎慢性根尖性歯周炎は痛みを伴わないため、自覚症状がほとんどないまま進行します。強く噛み締めたときだけその歯が痛む程度になりますが、実際には歯槽骨(あごの骨)の中で根の先に肉のかたまり(歯根肉芽腫)ができたり、袋ができて液体がたまり(歯根のう包)、だんだん大きくなっていきます。そして体の抵抗力が弱った時に炎症は急性化します。
⚫︎急性根尖性歯周炎はいわゆる歯の浮いた状態になり、痛くて歯を噛み合わせられません。化膿すると膿の出口がないため、激しい痛みが出ます。さらに進むと歯肉やあごの下のリンパ節も腫れて痛みます。
残念ながら、歯の病気で”自然治癒”はありえません。中でも根は歯の寿命を左右すると言っても過言ではないくらい重要な箇所です。少しでも痛みや違和感を感じたら、すぐに歯科医院を受診しましょう。