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歯の天敵?歯ぎしりにご用心!

2019年2月4日 【ブログ
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こんにちは。福岡市中央区天神・警固の帆鷲デンタルクリニックです。

 

みなさん、朝起きたときになんだか顎がくたびれてるなぁと感じたことはありませんか?

それはズバリ歯ぎしりが原因かも!

就寝中の歯ぎしりは日中に受けたストレスを睡眠中に発散して、脳とからだの健康を保つためのとても大切な行動。

でも、なかには強い力で歯を削ったり揺さぶったりして重大なトラブルを起こす歯ぎしりもあり、油断大敵なんです!

残念なことにあまり知られていないのですが、じつは歯ぎしりには、歯に被害を与えにくい「よい歯ぎしり」と、歯に甚大な被害を与えてしまう「悪い歯ぎしり」があります。

問題になるのは「悪い歯ぎしり」のほうです。

食事のときの噛む力は数kgから強くても30kg程度。

しかし睡眠中の歯ぎしりは無意識下で行われて抑制が効かないため、50〜100kgを超える力がかかるといわれています。

歯ぎしりをする人は、平均8時間の睡眠中に約40分間も強い力で噛む(通常は約15分)といいますから、もしもこれが「悪い歯ぎしり」だった場合、歯をいかに傷めてしまうか、容易に想像できるのではないでしょうか。

しかも、歯の健康を壊すリスクは、こうした力の問題だけではありません。

むし歯や歯周病で歯が弱っているところに「悪い歯ぎしり」が加わった場合、ただのむし歯や歯周病よりも被害が拡大しやすいため、歯科にとってとても頭の痛い問題になっています。

「よい歯ぎしり」と「悪い歯ぎしり」の違い、それは噛み合わせにあります。

よい噛み合わせで、上下の歯がうまく噛みあっているかたは、歯ぎしりをしようとすると長く尖った上下の犬歯が歯ぎしりの力を受け止めてくれます。

長くて丈夫な歯根を持つ犬歯が引き受けてくれれば、ほかの歯にはほとんど負担がかからずにすむのです。

それに対して、犬歯がガチッと噛みあわない、奥歯ばかりで歯ぎしりするようなお口の場合、犬歯の支えがないので、奥歯に強い力が直接かかります。

また、あごの動きにストップがかからないので、下あごがグラインドしやすく、広範囲に歯が削れていってしまいます。

患者さんのなかには、睡眠中に歯ぎしりをしている自覚がまったくないというかたもおられます。

実際の歯ぎしりの様子を調べるには、ブラックスチェッカーという、歯にかぶせるシートを就寝中に装着して頂くという方法があります(自費検査です)。

患者さんの歯ぎしりがどんなふうにどの歯を傷めているかが突き止められれば、どのような治療が適しているかを考えることができます。

大切な歯やせっかくの治療をだいなしにする原因を突き止めるために、ブラックスチェッカー検査を受けてみることをおすすめします。