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漂白とは何か?

2017年5月24日 【ブログ
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こんにちは。

福岡市中央区 薬院・警固・赤坂エリアの歯科医院、帆鷲デンタルクリニックです。

前回のブログから、期間が空いてしまいましたが、今回もホワイトニングについてのお話です。
今回は、「漂白とは何か?」というお話です。

まず、歯の漂白(ホワイトニング)について考える前に、まず漂白剤全般について整理をしていきましょう。

一般的に家庭用漂白剤として使用されるものは、酸化型漂白剤です。酸化型漂白剤は、主に有機物が原因となっている汚れの除去に用いられ、活性酸素の酸化作用を利用して漂白が行われます。

これに対し、還元型漂白剤は、酸化による汚れ(鉄錆、あるいは血液や土壌中の鉄分による汚れなど)を還元剤(二酸化チオ尿素)で元の物質(鉄イオン)に戻すなどの作用を示すものです。

酸化型漂白剤はさらに、塩素系漂白剤と、酸素系漂白剤に分けられます。

両者とも家庭用漂白剤として古くから使用されていますが、塩素系漂白剤の方が漂白効果は強力です。

そのぶん組織に対するダメージも大きく、塩素系漂白剤の代表格である次亜塩素酸ソーダは、歯科においては根管(神経の入っている管)洗浄・消毒剤として利用されますが、生活歯(神経のある歯)の漂白剤としては利用できません。

生活歯の漂白には、過酸化水素を主成分とする酸素系漂白剤が使用されます。

また、生活歯ンオ漂白には、歯科医院で処置するオフィスホワイトニングと歯科医の指導の下に患者さんが家庭で行うホームホワイトニングがあります。

オフィスホワイトニング剤の多くは、20〜35%の高濃度の過酸化水素がベースとなっていて、酸性、弱酸性、アルカリ性の3種類のタイプが市場に供給されています。

一方、ホームホワイトニング剤には、3〜9%の過酸化水素あるいは10〜25%の過酸化尿素が使用されています。

過酸化尿素は尿素と過酸化水素に分解されます。

例えば10%過酸化尿素であれば、約3.6%の過酸化水素になります。

液性はpH7前後の中性のものが多いです。

 

今日はここまで。

次回は、漂白(ホワイトニング)の主体についてお話しします。